母の介護

母逝く、母の声

母逝く 94歳でした 四十九日の回向を行い 振り返る時間を得ました。 僕は70歳 母が認知症になって10年、 記憶の薄れる母と向き合い より真剣に話をしました でも、 亡くなってからの方が より多くの時を会話している 自分に気がついたのです 90歳で片脚切断…

十年一昔と言うけれど

母が、10年位前まで尼僧として暮らしていた寺の片付けをしに行きました。そこは無人です。よくもこんなところで暮らしていたと思うほど荒れて、物が散乱しています。 10年前とは、2011年、平成23年です。あの東日本大震災があった年です。母の異常に気がつい…

読経が心身の芯を作る

昨日、令和3年2月1日、母は老人ホームで93歳の誕生日を迎えました。片脚切断から2年半、一時は心身共に気力が衰えました。さらに、コロナの影響で、ガラスの越しの面談となって久しいです。 僕は、励ましの声が届かなくなることを危惧して、面談時にいろいろ…

今年の目標

今年もあと1ヶ月になりました。コロナ感染とアメリカ大統領選挙の2大イベントがあり、歴史に残る年となりました。これらは今も進行中であり、落ち着いて過ごせる状態ではありません。ただ、慌ただしく年を終える事なく、どうしても今年やっておきたい事があ…

ガラス越しの面会

福祉施設における「ガラス越しの面会」が話題になっています。僕も特養に母親が入所しているので、その問題点と難しさを感じています。 今回報道で紹介されていたのは、施設から母親を退所させ、自宅介護を選択した家族の例でした。ガラス越しにしか面会でき…

お父さん、お母さん、お疲れ様ありがとう

僕の父は、40年前に亡くなりました。大正12年生まれで、57歳でした。フィリピンへ学徒出陣、左右の戦士が銃弾に倒れる中、生還したと伝え聞いてる。その事について何も父から聞かぬまま。今にして思えば、どんな胸の内であったであろう。何を子供に伝えたか…

母へ氣を送る

コロナウィルス感染拡大で、母の入所する特養も、3月1日から月末まで面会中止と連絡が入った。明日行ったら、通路のお雛飾りを見せようと思っていた矢先、残念な思いであった。そして今日は5日となる。 ほぼ毎日ホームに顔を出していた僕としては、ちょっと…

入居者の為の食事、食事の為の入居者

僕の母親は、特別養護老人ホームに入所している。その施設は新しく、設備も整って、しかも僕の自宅から徒歩で行ける範囲であり、面会も24時間OKである。その恵まれていることにはとても感謝している。 ただ、この施設に限らないことだが、このような施設を運…

心を込める

僕は10代の時マリンバを習っていました。先生から、ここは強い音で弾きなさいとか、もっと優しく弾きなさいとか言われたものです。強い音とか小さな音とかは分かるし、優しい音というのも、乱暴な音でないという意味で分かります。しかし、ちょっと困るのは…

10日ぶりに母の特養訪問

昨年末に母が入所している特養でインフルエンザ感染があり、しばらく面会謝絶となっていました。本日面会謝絶が解除されたので、10日ぶりに見舞いに行ってきました。予想以上にしっかりとして元気で安心しました。 ほぼ毎日見舞っていた僕としては、あれっ僕…

音楽は心を強くする

僕は、この令和元年5月からマリンバを弾き始めた。学生時代以来、結婚しても、ずっと飾りとして、台として、部屋の隅にあったマリンバを弾こうと思った。パイプにこびりついた誇りとさびを落とし、鍵盤の木片を新しい紐で固定した。仕舞い込んでいた楽譜やノ…

人と一緒にいる

僕はホームに母を訪ねた時、部屋に持ち込んであるキーボードで演奏して聞いてもらう。演奏するのは、いつもパッヘルベルのカノンである。四声和音のゆっくりとした編曲だ。音声はオーケストラにしている。 同様とか昔の歌を引いてみたこともあるが、それは飽…