母へ氣を送る
コロナウィルス感染拡大で、母の入所する特養も、3月1日から月末まで面会中止と連絡が入った。明日行ったら、通路のお雛飾りを見せようと思っていた矢先、残念な思いであった。そして今日は5日となる。
ほぼ毎日ホームに顔を出していた僕としては、ちょっと心配である。ホームのスタッフの介護があってこそ、母の健康は保たれているのだが、僕が顔を見せる事で、精神的な張りも保てていたと思う。
しかし僕は、過去の僕が氣付かなかった、魂というものを知りつつある。それはきっと、遠く深く宇宙の深淵を通してお互いに繋がっているのだ。言葉とか、ましてや合理的な理性なんていう表層に浮遊するものではない。
僕は、マリンバを弾く時、じっと聴き入る母の閉じた目を思い浮かべている。ああ、聴こえるかなあ?と思い、いやきっと聴こえていると思い直す。こうやって僕は、氣を送ることに氣が着いたのです。
氣に乗りて 魂に届け この音色
力となれ 息吹となれ