今年もあと1ヶ月になりました。コロナ感染とアメリカ大統領選挙の2大イベントがあり、歴史に残る年となりました。これらは今も進行中であり、落ち着いて過ごせる状態ではありません。ただ、慌ただしく年を終える事なく、どうしても今年やっておきたい事があります。それはマリンバの練習です。去年から50年ぶりにやり始めた事で、弾ける曲をいくつか持ちたいのです。
それは、認知症でホームにいる母親に聴かせたいと思ったのかきっかけでしたが、いつしかそれは自分自身の目標になりました。ホームにマリンバを持ち込むわけにいかず、キーボードで素人ながら弾いてあげたら、母は目をつむってじっと聞いていました。弾くのをやめたら、目を開けてもっと弾いてくてというのです。話をしても、歌を歌っても飽きてしまう母が、飽きずに聴いている。これは新鮮な感動でした。曲は、パッヘンベルのカノンでした。気持ちが休まるかと思って、僕でも弾ける様に、マリンバ風に編曲したものです。
実は、僕は少年時代、マリンバを習っていました。何か楽器を習わせたいと思っていた母が、いろいろやらせた結果、やっと比較的長く続いたのが木琴だったのです。この歳になって、音というものが心を安らかにするという事に、新鮮な思いがあります。子供の時は気づかなかった、木を叩く素朴な音が、心を柔らかにしたのです。そして、マリンバでいくつかの曲を弾ける様になる事が、僕の目標になったのです。いつか機会ができたら、母に聞かせられる様に、もし母に聞かせる機会を持てなくても、別の母親に聞いてもらえる様に。
日本の歌、クリスマスやディズニーの曲などで、今年のクリスマスには妻と楽しめる様にしたい。
今年の目標は、朧月夜、村の祭り、ホワイトクリスマス、そしてディズニー•シーのUnder the Seaなど。
