昨年末に母が入所している特養でインフルエンザ感染があり、しばらく面会謝絶となっていました。本日面会謝絶が解除されたので、10日ぶりに見舞いに行ってきました。予想以上にしっかりとして元気で安心しました。
ほぼ毎日見舞っていた僕としては、あれっ僕が見舞わなくても良いんか?と言う思いがしたくらいです。
でも、「あんたに会えて嬉しい」と言うので、これでいいんだと思いました。きっと10日間、必死に生きてきたんだとわかります。ボケてはいますが、それは表面で、内面では一生懸命であったのです。
いつもの通り、好きなジュースとカステラ半かけを、美味しいと言ってたべます。それから、シャットダウンされていたPCを再起動し、いつものチェロで奏でる日本の歌。これで生気が部屋に蘇ってきました。
でも、いつも読んでいる「春はあけぼの」は忘れていました。読みながら、過去の記憶を辿って、思い出して来ました。
それから、シャッヘンベルのカノンをひいて聴かせます。段々普段の様子に戻ってきます。やれやれ、これでよかった。
必死に生きる母に、「また来るよ」と言って部屋を出ます。気持ちが落ち着いて、僕は母によって元気づけられた思いでした。