新渡戸稲造(武士道1)

新渡戸稲造とは、2007年まで印刷されていた5千円札の人物です。現在も使用できるので、見かけることも出来るかも知れません。ちなみに今の五千円札は、樋口一葉です。

 

それはさておき、僕は、新渡戸稲造という人物をつい先日まで全く知りませんでした。その存在を知ったのは、台湾の政治体制を調べていて、台湾における糖業発展の基礎を築いたという事でした。しかし、新渡戸稲造が台湾に残した足跡は農業だけではなかった。医学の後藤新平とともに、同郷の2人が台湾に残したには、日本精神だったのです。

 

なんとその後、その精神を引き継いだ李登輝が、無血の台湾民主化を実現させるのです。それは江戸城無血開城を思わせるものです。そして、その李登輝が「武士道」と言う本を書いているのです。僕はこれを知った時、恥ずかしさと安堵の気持ちになりました。そうだったのか。それを引き継いでもらったのか。よかった。

 

そして、さらにその後、僕は、新居戸部稲造の、「Bushido The Soul of Japan」を知りました。英文で書かれたこの書は、日清戦争に勝った日本を、野蛮な国と誤解する諸外国に対し、正しい日本精神を伝えるために書かれました。この本は絶賛を持って迎えられ、セオドア・ルーズベルト大統領は日本びいきとなり、日露戦争終結にあたり、日露講和条約の調停役になったのです。『人の倫(みち)』は世界を動かしたと言えるのです。

 

ああ、僕はもっと学んでおくべきであった。今からでも始めようと心に決める次第です。