ガラス戸越しの見舞

武漢新型ウィルスのため面会禁止となって、1週間。食べ物の差し入れと、ひと目だけでも顔を見たいと、ホームへお願いしました。

 

担当の人が了解してくれ、館内には入らないが、ガラス戸越しに顔を見れるところで会いました。母は僕を見て「良一さん?」と言うように口を動かしました。ああ、わかったんだなと、ほっとしました。大丈夫、まだしっかりしている。

 

施設の人と何を話しているかはわかりませんが、僕が部屋に入れない事を理解したような素振りでした。「元気に頑張ってね」というとわかったようにみえました。帰りぎわ手を振ると、母も手を振り、でも落ち着いた表情でした。もう一度振り返って、手を振って部屋の方へ戻っていきました。さみしかったり、不安な気持ちでいないかと心配していましたので、一安心でした。

 

差し入れは、卵とマグロの寿司を2巻、蒸しパン、ヨーグルト、プリン。あの調子なら、寿司は全部食べたかな。元気でまた話せる事を願いました。

 

ガラス越し 安心の思い 取り交わすえ