日本文化

先祖を祀る

僕の家には墓がありません。母親は出家し、新しい墓を作る予定でしたが、その途中体調不良と認知症により計画は頓挫してしまったのです。僕の対応のまずさを悔いても仕方ありません。これからどうするかを考えています。 そもそも先祖を祀るとはどういうこと…

作られた憧れ、アメリカ・西欧

僕の年代は、いわゆる「ビートルズ世代」です。中学3年の時ビートルズが初来日し、武道館で公演が開催されたのです。過敏な友人達は熱狂し、一大ブームとなりました。古臭いものから脱皮し、カッコいい、新しい感覚に酔いしれました。グループ・サウンズ旋風…

蛍の光

『蛍の光 窓の雪…』卒業式で歌う蛍の光の出だしです。この「蛍の光」を実感している人は今どれだけいるでしょう。 僕も長い間、この歌の出だしは、単なる言葉の飾りとして認識していました。しかし僕は、30歳初め頃、この「蛍の世界」を垣間見ることができま…

モラルの変化には隔世の感が

僕の祖父は明治生まれです。その祖父にいろいろなことを教わりました。たくさん教わったのは、木工です。祖父は尺八を吹くだけではなく作っていました。今にして思えば、尺八の作り方を教わっておけばよかったとも思います。とは言え、とても器用な人であっ…

生まれた時を今一度思い出そう

僕は昭和26年(1951年)生まれ。東條英機 元総理大臣等、東京裁判のA級戦犯とされる7名の絞首刑が執行されたのが1948年12月23日です。ですから、僕が物心ついた小学校低学年時は、まだ戦後の臭いがありました。手や脚を失なった傷病兵が、ゴザに横たわりながら…

日本人よ誇りを持って明日に向かえ

日本人は、打ち砕かれた誇りを思い出し、強くし、世界に向かって発信すべきだ。今の日本は、精神を否定され、目標を見失い、自信をしない、押し黙っている。これは、明治維新以来、西欧の暴力、厚黒な中国に侵食され血を吸われ、精神を骨抜きにされてしまっ…

政治を生活の糧にするな

政治の世界は、他にはない大きな特徴があります。それは、政治に関わる人は、いつも全員であると言う事です。一度決定したら、それまで反対してた人も、対立し合っている人も、いや喧嘩している人であっても一緒にやっていかなければならない世界なのです。 …

工房を開始しています

毎日の投稿を止めることで、自分の時間ができました。計画していた工房での作業を続けています。僕の工房は、キャッチフレーズとしては、「座敷わらしが喜ぶものを作る」です。 そもそも日本には、座敷と言うものがなくなりつつあります。座敷と言う、生活と…

日本語

コロナの感染拡大で、外来言葉がたくさん増えた。パンデミック、ロックダウン、パーティション、フェイスシールド、ソーシャルディスタンスなどなど。急激な社会現象のために、外来語をそのままカタカナで表記するのも仕方ない。 でも、いかがなものであろう…

69歳の想い

本日12月25日は、僕の誕生日です。69歳のなりました。自分ではそんな歳の実感はありません。まだ50代ぐらいの気持ちです。でももう来年は70歳になるんだと気がつくとびっくりです。しかし、確かに、50代の頃と比べ、気持ちや考えが大きく変わったと思います…

すがすがしい

台風とそれに刺激された秋雨前線による、長い間のぐづついた天気が晴れて、ようやく、すっきりとした秋空の朝を迎えました。昨日植えたコスモスの花が、朝の空気を大きく吸っている様です。すがすがしいとは、まさにこの空気、この気持ちでありましょう。 国…

どうしてベンツやBMWなの?

僕は横浜みなとみらいのある施設の警備員をしている。その施設併設マンションは、いわゆる億ションという高級マンションである。僕は今まで当然のこととして受け止めていたが、よくよく考えると不思議に思うことがある。ほとんどの車が外車なのである。ベン…

七夕

7月7日は七夕です。小さいころ、竹の葉に飾りをつけ、願い事の紙を張った覚えがあります。家族で作った飾りはただの色紙ではなく、宇宙の果てにつながっているような気がしました。この、夏の夜の七夕の風情は、なんとも心が和らぐ深遠な思いがありました。…

なぜ横書きなの?

僕は最近、日記を縦書きにしました。横書きはどうも綺麗に書けないからです。縦書きにしたら、安心して字がかけるようになりました。上と下の字が繋がって活き活きした感じになりました。 習字は縦書きです。横だと、一字一字が分断されます。字が分断される…

日本の国体を呼び醒ませ

古事記によれば、仁徳天皇が高い山に登り国を見た時、民の釜戸から炊事の煙が登ってなかったのを見て、「国の内に煙たたず、国みな貧し。故今より三年に至るまで、悉く人民(おおみたから)の課役を許せ」と言われ、3年間税金をとらず、宮殿の雨漏りを箱を置い…

日本人の魂は日本人だけのものではない

僕は、日本人の精神性は、この日本の歴史と風土により作られたものと思っていた。しかし、それは間違えだった。世界を見ると、現在の日本人よりもっと日本の精神を保った人がいるのだ。日本人の美徳とか氣高さとか言ったものは、日本人だけのものではなかっ…

日本人の心(武士道3)

僕は日本人とはどんな人のことを言うのかと考える時、祖父を思い出す。祖父は明治時代の人だ。もう今の人はほとんどイメージできないと思うけど、僕には、何か、ピーンと張ったもの、一種の怖さみたいなものが祖父にはあった。明治時代の人の写真や肖像画に…

台湾の歴史4(中華民国の統治から台湾へ、李登輝)

台湾の国家体制は、いわゆる3権分立という構造ではなく、1国2制度の立場からすると理解が難しい。ただ、大きな流れとして、中国の支配構造から、台湾人自身の選挙により総統を決める民主的方向へと進んで来たのである。そしてそれは、1996年、台湾人の李登輝…

原発メルトダウン 危機の88時間 (武士道3)

NKH BSで「原発メルトダウン 危機の88時間」を見た。3.11の地震と津波による、原発のメルトダウンという、人類にとって初めての危機をドキュメントしたものだ。中央監視室という密室の中で、想像を絶する混乱と闘い、東日本の壊滅を覚悟した衝撃的なドキュメ…

台湾の歴史1

僕が台湾に関心を持ったのは、新型コロナウィルス感染への取り組み方に注目した事がきっかけでした。そして現在3月7日から9日まで3日間、新規感染者ゼロとなっている。僕はその政府の毅然たる対応に、昔の日本の精神を見た思いがしたのです。どうしてそいう…

武士道とは(武士道2)

武士道とは、一言で言うと品格ではないか。それはもともとは、武士の生き方を表したものだったのであろう。しかし武士は、命を捧げて主君に仕える存在である。命をかけるという覚悟を普段から身につけていなければならないのである。そういう日々の修養によ…

新渡戸稲造(武士道1)

新渡戸稲造とは、2007年まで印刷されていた5千円札の人物です。現在も使用できるので、見かけることも出来るかも知れません。ちなみに今の五千円札は、樋口一葉です。 それはさておき、僕は、新渡戸稲造という人物をつい先日まで全く知りませんでした。その…

養生訓(死ぬまで生きる3)

人の身は父母を本とし、天地を初とす。天地父母のめぐみを受けて生まれ、また養われたるわが身なれば、わが私の物にあらず。天地のみたまもの、父母の残せる身なれば、つつしんでよく養いて、そこないやぶらず、天年を長くたもつべし。 貝原益軒の養生訓の出…

日本人よ自ら考える人たれ

テレビや新聞などのメディア情報を、鵜呑みにする事を止める人が、少しずつ増えている。では何を真実として判断したらいいのか。そのためには、数多くあるインターネット情報から、何が真実かを、自分で判断していくしかない。 メディア情報が悪く、インター…

宦官がなぜ日本にできなかったか

日本人は中国から多くの文化を取り込んできました。漢字、仏教、儒教、寺院建築、平安京などの都市計画、箸、屏風などあらゆる場面にそれはあります。 そしてそれらは、日本の風土に合わせて、消化吸収されてきました。(これについては前のブログでも書きま…