世界2極化進行中

武漢から発生したコロナウィルスは、世界を揺るがす問題となっている。それにも関わらず、中国政府の対応は解せない事が多い。だから、どういう状況なのか分からず、憶測で判断するしかなのだ。人命に関わる事なので、正確な情報を世界と共有して、一刻も早い終結をしなくてはならないのである。

 

さて、武漢封鎖したというが、漏れ伝わる情報では、医薬品が十分でなく、病院へ行く交通手段もままならないようだ。一方、11箇所あるという死体焼却場はフル稼働だという。それによる推算では、死者数は発表された数字の2桁多くなってしまう。もはや、武漢は、ウィルス感染拡大防止のため、政治的黙殺されてしまったのか。国家のメンツとか思惑で、自国民を犠牲にする国家的深層心理がはたらいているかも知れない。

 

このような中で、武漢の状況の真実を伝え、大変なことになっているのだとインターネットで発信する人がいる。

 

最初にウィルス発生の警告をした李文亮は、武漢の眼科医で、患者の異変に気付き、昨年末に発信をした。しかし当局からデマを拡散したとして、謝罪文書に署名させられた。その後、李文亮は自らも感染し2月7日に亡くなった。

 

また、中国の弁護士で、わざわざ武漢に入り、公安警察の圧力に抵抗しながらも現地を取材し、生の声を届けようとした陳秋実氏。方ぶ(文と武の合成文字)氏は、病院の中の状況の悲惨を訴える。両者とも李文亮が亡くなった7日以降連絡が取れなくなったと言う。

 

これらの中国人のYoutube動画を見ても、真実を伝えようとする姿勢に変わりはない。その姿は、日本人の僕も同調同感する真剣そのものだ。現在多くの日本人が抱く、自分勝手で冷酷な中国人のイメージとは全く違う。

 

僕も仕事で、中国人や韓国人と一緒であったことがあるが、彼らも優しく礼儀正しく素朴で、一昔の日本人を思い出すような気がした覚えがある。

 

彼ら一般市民の中国人と、中国当局の人間とは、違う人種。僕らは、中国人を排除するのではなく、中国当局の一部の人間を排除すべきなのだ。政府という一部特権階級と国民という一般階級、世界の2極化は確実に進んでいると感じる。香港独立はもちろん、武漢独立の声さえ聞こえてくる。