すがすがしい

台風とそれに刺激された秋雨前線による、長い間のぐづついた天気が晴れて、ようやく、すっきりとした秋空の朝を迎えました。昨日植えたコスモスの花が、朝の空気を大きく吸っている様です。すがすがしいとは、まさにこの空気、この気持ちでありましょう。

 

国語辞典を引くと、すがすがしいとは、心地よく爽やかだ、さっぱりとして気持ちがいい、と言う意味です。では、何故その様な気持ちを「すがすがしい」というか、という事になると難しい。そもそも、すがすがしいと言う言葉は、古事記の中に出てくるのです。須佐之男命が、八岐大蛇を退治し、出雲国へやってきて、「すがすがしい」と感じた土地に愛する妻と暮らす宮を造る、というくだりがあります。一大事を解決し、愛する妻と共に迎えた新鮮な氣が、すがすがしかったのです。とすると、太古の昔から、日本人は「すがすがしい」と感じる気持ちを持っていた様です。

 

スカッとしたとか、すっきりとした気持ちとか言う言葉もこの流れからでしょうくるものなのでありましょう。日本人はこの語感に爽やかさを感じる様です。

 

ところで、今回は「管」首相ということであります。すがという語感に相応しく、日本の政界にも、すがすがしい空気を呼び込んでくれる事を、心から願います。