台湾の歴史1

僕が台湾に関心を持ったのは、新型コロナウィルス感染への取り組み方に注目した事がきっかけでした。そして現在3月7日から9日まで3日間、新規感染者ゼロとなっている。僕はその政府の毅然たる対応に、昔の日本の精神を見た思いがしたのです。どうしてそいう政治姿勢を取れるのかが、僕の関心事となりました。そして、今日10日、注文していた「台湾の歴史(台湾高校歴史教科書)」が届きました。

 

早速、前半を目を通しましたので、この本の内容の印象を書いてみます。まずこの本の構成は、4編からなっています。第一編早期の台湾、第二編清統治下の台湾、第三編日本統治下の台湾、第四編中華民国統治下の台湾です。僕は日本以外の国の歴史を勉強したことはありませんが、この目次構成を見ただけで、日本がなんと恵まれた国であったのだ思いました。

 

台湾人が台湾を自国と思ったのは、つい最近だったのだと理解しました。諸外国の統治の歴史は、自分の国がある、ということの大切さを、台湾人に身にしみて感じさせたのだと理解しました。日本人は、日本という「国」が大前提としてあり、それは世界的に見て特殊なことなのです。逆にその事が、今の日本人が日本という国を、大切に、身近に、切実に、感じない原因とも思いました。

 

中国(清)にとって、台湾は単なる「島」でしたが、地球の観点から見るととても重要な場所です。そのことに清が氣付いた時は、すでに、西欧の手が伸びていた。オランダ、スペイン、イギリス、そしてアメリカもやってきていたのです。当然ながら、諸外国はその地理的特性を自国の利益に結びつけようとしました。その中で台湾は、台湾を認識する間もなく、翻弄されたのです。

 

台湾が台湾を認識するようになったのは、日本及び中華民国の統治下においてであったと思います。この本では第三編、第四編となります。この2つの統治を経て、台湾が親日になっていくのです。そしてこの中に、日本とはいかなるものであったかを、知るヒントがあるのではないかと思っています。これについては、第三編、第四編を読んでまとめていきます。