台湾の二面性を確信する

僕たち日本人は、国家についてあまりにも単純に考えてきたのではないか。国家も自分たち日本人のように、礼儀を持ち他を思いやると、心の奥底で思ってきたのではないか。台湾について考えていると、そのように気がつかざるを得ない。

 

台湾は中国から恫喝され、戦争の危機にさらされている。だから、僕たちは台湾を中国から守らなければいけないと思わされ続けてきた。日本のメディアからの報道でそのように思わざるを得なかった。しかし、そう単純ではないのだ。

 

日本やアメリカだってそうなのに、台湾が中国と離れて経済的に成り立っていけるのだろうか。そう考えると、今の台湾が理解できた感じがする。深田萌絵の見解によれば、台湾の政府には多くの外省人(中国本土の人)が入り込んでいて、決して台湾そのものの政府では無いとのことだ。

 

もちろん、日本統治の時代を知る台湾本土の人(本省人)も政界・産業界に居る。彼らはかつての日本人としての気持ちを持ち、親日である。しかし残念ながら、政治の中枢や産業界の上層には外省人がたくさんいるんだ。深田萌絵によれば、あの蔡英文総統でさえ台湾語を十分に話すことができないという事だ。

 

台湾は口では中国に対抗すると言いながら、裏では着々と中国とのパイプを築いていると見るべきだ。考えてみれば、仮に反中だとしても、結局のところ中国に歯向かう事はできないのではないだろうか。このことを理解した上で、台湾と付き合う必要もあると認識した。以上、蔡英文総統と電話会談した高市早苗議員に注意を促す、福田萌絵のYouTubeを見て確信したことである。