宗教とは

宗教とは、これはタブー視されたテーマであるけれど、あえて、現時点の僕の考えをまとめておきます。

 

まず、僕は無宗教者です。この場合の宗教とは、釈迦(BC5世紀ごろ)、キリスト(西暦0年)、マホメッド(6世紀)を教祖とする、仏教、キリスト教イスラム教とその関連宗派や、昨今の新興宗教です。

 

僕は、これらの宗教が、人類にとって役に立ってのかというのは、遠い将来議論されるべきものと思います。でも、あえて僕なりの見解を言えば、少なくとも現時点の世界において、宗教対立と戦争という状況からみると、必ずしも人類の平和に貢献しているとは思えないのです。これらの宗教は、どんなに崇高なことを掲げても、やはり一部の人間たちの利益集団となっているのです。これら宗教の本来の意味は、もちろん人類の救済でしたでしょうが、現在のように政治的・民族的に利用されている状態では、その本来の役割を果たしているとは思えません。

 

僕は、これらの宗教は、大脳によって思考された結果の産物になっていると思います。遠い昔、人間は、自然の響きやうねり、他の動物たちの声を聴くことができた。それらの声や振動は、絶対の力をもち、人々はそれを敬いかつ恐れてきたのです。いわゆるシャーニズムという自然崇拝の宗教観です。人類社会が複雑化し発展してくるにしたがって、これらの太古の自然の声が聞こえなくなった時、今一度その声を思い出すために考え出されたのが、いわゆる宗教であるという意見に僕は賛同します。

 

ですから、いわゆる宗教というものと、それ以前の自然崇拝とは、別個のものであり、一緒に議論してはいけないのです。そして、いまこそ人類は、その自然崇拝の宗教観を思いだすべき時に来ていると思います。それは、利益集団にコントロールされることがない、根源的なものだからです。

 

日本について言えば、仏教の各宗派とか、ましてや国家神道など現代近代に出現したものではなく、古事記以前の、自然崇拝や国家像について真剣に議論すべきではないかと思います。

 

現時点の僕の宗教観を述べてみました。