心の安定

心を安らかにすることは、とても大事なことですが、なかなか難しいことでもあります。特に、職場の中で、いつも落ち着いて穏やかでいられることは、不可能と言ってもいいくらいです。

 

普通であれば穏やかな人でも、プレッシャーやストレスで、苛ついたり、場合によってはおかしなことを言うことも見かけられます。理不尽な要求をしたり、さっき言った事と違うことを言ったり、明らかにおかしいと思われる言動があります。社会全体が、穏やかに和む事を失いつつあるとも思われます。

 

これは、僕の仮説ですが、その根本原因は、人が頭の全部を使っていない事だと思います。現代人は、前頭葉、つまり理屈の世界が大きく支配していて、その他の部分を使う事を忘れつつあるのです。

 

その忘れかけた記憶を求めて、人は癒しを求めるのではないでしょうか。それによってかつての状態を思い出している様に感じます。

 

しかし、それは、受動的な頭の動きであって、それだけで満たされるものではない。本当に、頭脳の全体を活性化させなくては、心は安定しない。

 

僕は、その解決策は、芸術であると思うのです。音楽、絵画、詩歌、いや何でもいい、人は頭全体を活性化させる手段を持つべきなのです。

 

かつて人間は、頭の全てを使って、生き延びてきた。その状態を取り戻さなければ、頭のそしてしいては心の安定が得られないのではないでしょうか。