他人のためか、自分のためか

アメリカは長い間中国融和政策をとっていた。中国のやることをゆるして見ていれば、中国は目覚めきっと良くなるだろうと言う考え方があったのだ。しかし、アメリカはその中国に裏切られ、今や国を乗っ取られようとしている。中国のためにやってきたことが間違っていたのだ。

 

さて、バイデン政府は国境の壁の建設を中止し、そのお金を中南米の貧困国への補助金とした。国が良くなれば、難民も減るだろうと言う考え方の政策である。しかしこれは、難民の流入を増やし、貧困諸国はさらに米国の援助をあてにするようになってしまう。こうなれば貧困諸国にとっても、アメリカにとっても良いことでは無い。

 

リベラル派の政権と言うのは、概して他国のためと言う考え方を持っている。人のために何かをしてやれば、必ずその見返りが戻ってくると言うのである。しかし中国にしても、中南米諸国にしても、その見返りは到底ないであろう。

 

僕は、自分のために生きるのか、人のために生きるのか、と言う選択を迫られた時、前者を取る。人のためと言うのは、一見良さそうには見えるが、決して人のためにはなっていないと思う。

 

自分のためにしっかりと生きて、人にもそのことを指し示すやり方の方が、人の為にも、もちろん自分の為にも良いことではないか。結局中国にしても、中南米にしても、アメリカ食い物にしたり頼ったりして生きていることになっているのである。