願いを続ける

ナポレオン・ヒル著の「Think & Grow Rich」、日本語訳では「思考は現実化する」は、有名なベストセラーです。その主旨は、「望みなさい。そうすれば、必ず叶えられる」というものでしょう。僕もかつて若い頃読みました。その時の印象は、そうかな?と感じつつも、望めば実現するというのは無理でしょう、というものだったと思います。望んでいれば、金持ちになれるなんて無理だという考え方が、心のの奥で拒否していたのです。

 

しかし、その固定観念は間違えだったと思う様になりました。願い続ければ、それは実現するのです。実現しないのは、願い続けないからです。願い続けるとは、考え続けるということです。

 

このことに気がついたのは、木工をやっていた時でした。目の前の作成中のものは、僕がずっと考えてきた物だったんだと分かったのです。テーブルとか机とか、それらは何日も、何ヶ月も、考えてきたことです。いや、それどころか、道具とか、専用の治具とか、部屋全体とか、もっと言うと生活全体も含めて、何年もずっと考えてきた結果なのです。それらの支えの上にあって、今、目の前にある作成中の物は成り立っているのです。その、考え続ける意思がなければ、目の前の物にはない。

 

それは、願いについても同じなのです。願い続ければ、思い続ければ、それは実現するのです。僕は、これまでの人生で、明確な思いで何かを願い続けてこなかった。その時その時の、思い当たりで願い事を願ってきた。だから、僕の人生も、決して思うようにはなっていなかった、と言うことなのです。

 

でも、僕がやりたいことは何か、心を込めて生きれることは何かという探究は、目の前に実現しているではないですか。思いは実現しているのです。

 

だから、願いも、願い続ければ実現するのです。ふと、トランプ大統領のことを思いました。トランプは。それまでに色々経験して、自分の思いを実現してきました。お金を得、家族と豪華な生活を獲得しました。そして、たぶん、自分は何を願っているかに気づいたのです。この自由で素晴らしいアメリカを守りたいと。74歳と言う高齢で、あの様な厳しい業務をこなしているのは、強い願いがなければできません。

 

僕も、遅まきながら、願いを持ちます。素晴らしい日本精神を復活させたいと。この自分に何ができるんだという否定ではなく、ただ願いを持ち続けるのです。