今アメリカは南北戦争時より高いハードルを越えようとしている

今から約150年前、アメリカは建国以来の危機にあった。プランテーションを営む南部は、奴隷を必要としていた。そして、奴隷制存続を主張し、ミシシッピ州フロリダ州など南部11州が合衆国を脱退してアメリカ連合国を結成した。しかし、一方、奴隷制は建国の精神にも反し、国のために望ましくないという議論が長く続いていた。この分裂の危機で、リンカーン大統領は、合衆国にとどまった北部23州を率いて南部11州との戦争という選択に至った。

 

南北戦争の発端は、奴隷制であった。それは、生活の基盤の戦いであった。そういう意味では問題点が分かりやすかった。両者が共通の問題点にたち戻れた。しかし、現在のアメリカは、この時と違う対立と思う。両者が共通の問題点にたてない、思想の問題なのだ。そして根深い。反トランプは、どんなに不正の証拠が出ても、認めないのだ。もう話し合いという状態ではない。

 

そのような中、テキサス州が、ペンシルバニア州ジョージア州ミシガン州ウィスコンシン州を相手に、今回の大統領選挙で憲法違反を犯しているとして最高裁に提訴した。選挙不正では同じ土俵に乗らない半トランプ側も、この土俵には乗せられてしまう可能性がある。そして、テキサス州とそれに同調する州は21となった。これに対し、意義を唱える州は24となっている。まさにアメリカは、リンカーン時代以来の二分構造になっているのだ。

 

今回は都市部対農村部という対立と言える。しかしこの対立は、リンカーン大統領時代と比べて、はるかに複雑で根深く、しかも中共などの外国勢力も関わっている。でもトランプ大統領は、この前代未聞の事態を、神ががりと言ってもいいくらいの対応で切り開いている。アメリカの危機を救うために、天は、選挙不正をトランプに与えたとさえ思う。不正を白日に晒した事で、トランプの存在意義をアメリカ人に知らしめたのだ。トランプ大統領にとって不利な事が、全てトランプ大統領の力になっている。これを、神ががりと言わずして何と言わんかである。

 

僕は、来年1月20日には、トランプの大統領就任が行われると確信している。