理屈を超えた力

僕は、論理の積み上げで結論が出せなくなった時、改めて理屈だけに頼ることの脆弱さを感じます。それは例えば、明日の仕事がない、信頼していた人に裏切られた、大病を患った、つまり今まで目の前を照らしてくれていた光が突然消えた時です。そういう時、光を求めて、助けを求めて、右往左往します。しかし、もうどうしようもないと思った時、頼るものがないと思った時、自分を支えてくれるのは「信じる」心だと思っています。

 

僕は40代の時、仕事を失い追い詰められた気持ちでいた時、かつて読んだことのある中村天風の「運命を拓く」という本を改めて開き、不安と恐怖がいかに恐ろしいものであるか、そしてそれを打ち破るのは勇気と明るい心であることを実感したのです。以来、僕は毎朝、次の言葉を唱えています。

 

私は宇宙霊の中にいる。そして宇宙霊とともに歩んでいる。

そもそも宇宙霊はすべてのものをより良くせんと、常に公平なる態度を持つ。

そして、正しい心、勇気ある心、明るい心、朗らかな心という積極的な心を持つ人間に、その全能の力を与えるのである。

そして力を与えられし者は、力そのものとなるのである。

 

そして、明るい心で勇気を奮い立たせたとき、新しい仕事の話がやってきました。これは偶然だったのかもしれません。しかし、その時の僕が、暗い気持ちを引きずっていたら、仕事にありつけなかったとも思うのです。

 

僕は、不安に打ち勝ち、明るい心でいることの大切さを実感しました。そして、それは生命自体の本質なのだと感じたのです。暗い闇は、光によって打ち消される、それが理屈を超えた宇宙の法則なのだ、と感じたのです。

 

このことを改めて思い浮かべたのは、現在のアメリカ大統領選挙の経過を見ていた時の事です。トランプ大統領が、不正の闇と戦っていることはよくわかります。しかし、その闇がいかに深刻で、大規模なものかもわかります。いったいどうなるんだろう。アメリカの民主主義は守れるのだろうか。中国などの共産主義に飲み込まれてしまわないか。

 

しかし、僕はぶれることはありません。なぜなら、僕たちは、光に向かう生命の流れに乗っているのですから。その強い意志で今動いているのです。どんな報道があってもそれを相手にして、不安を持つことこそ悪いことなのです。それは悪意をもった「あなた顔色が悪いよ」という言葉に気を取られてしまうのと同じです。どんな動きも、光に向かう過程であるという強い心をもつことこそ、トランプを応援するものがすべきことであります。なぜならそれが宇宙の流れであり、天意なのですから。