社会の分断

トランプ大統領ががコロナに感染しました。1か月後に迫ったアメリカの大統領選挙は大変な混乱の中にあります。先月の民主党バイデン候補との公開討論会の直後、10月1日に感染が発覚し緊急入院したトランプ大統領。なんと5日には退院とのことであります。そして、アメリ最高裁判事の任命の件は、この選挙戦に大きく関係し全く先が読めません。これはまさに、冷静な日常ではなく、明日は神のみぞ知る状態です。

 

世界は、米中対立を含め、もはや戦乱と言ってもいいと思われます。そしてその根本は、今までの世界を推し進めようとする勢力と、その勢力と戦う勢力との戦いであります。お互いの勢力は、もはや絶対に相手を認めていません。理屈ではないのです。理屈の前の生死をかけた戦いなのです。

 

そのことは、トランプ大統領のコロナ感染に対する評価でもわかります。トランプに反対する勢力は、どんなことが起きてもそれはトランプのマイナス点として声を上げます。感染にかかっても、早期の復帰を目指しても、すべてトランプが悪いのです。黒人暴動に関してもそうでした。トランプが暴動を抑えようとすると、トランプは黒人差別をしていると言い、反対勢力はさらに混乱を煽ったように見えます。

 

こうしたネガティブキャンペーンは、アメリカを、世界を分断に追いやっています。もはや相手の存在自身を認めない感があります。僕が危惧するのは、トランプ支持者はその団結は強固であり、万一トランプが大統領選に敗れることがあれば、アメリカは内戦状態になりはしないかと言う事です。国と国の戦いではなく、世界を2分する勢力同士の戦いです。そしてその戦いに利益を区分する国々が加担し、本当に第三次世界大戦になりはしまいか。台湾とか、コソボとか、中印国境とか、どこかでそのほころびが切れれば、世界は分断されて力の勝負に出るしかない。

 

これは、日本国内でも同じです。この2つの勢力につながった各陣営は、自分たちの存続をかけて戦うでしょう。もはや、将来のことではない、たった今の、自分たちのために戦うのです。その時、僕はどうしたらいいのでしょう。正直言って僕自身が何か力を行使できることはありませんが、どちらかの選択を迫られたら、トランプの勢力につくことになるでしょう。リンカーンが黒人解放を目指して南部を制圧したように、将来の人類のために、これまでの勢力を説得できないのであれば、制圧するしかないと思ってしまうのです。