戦争は悪か?

毎年8月は戦争関連の記事が多いです。そして、その全部が、戦争は悪という考えで成り立っているのです。なぜかと言えば、無残にも多くの人を死に追いやったからだ、と言うのです。

 

では現在は平和で、あの戦争の時の惨たらしさはないのでしょうか。僕はそうは思いません。

 

戦争には二種類あります。一つは国対国の戦争、もう一つは内戦と呼ばれる国内の戦争です。そして、より残酷で悲惨なのは、後者の内戦なのです。太平洋戦争で亡くなった日本人は、軍人を含め約300万人といわれます。その大部分は、軍人です。しかし、旧ソ連で虐殺されたロシア国内の人は、二千万人とも言われます。毛沢東率いる中国共産党は、その詳細は分かりませんが、六千万人とも言われます。カンポジアのポルポト政権では、国民の20%の200万人が拷問や強制労働や病人•老人は不要という理由で殺されたと言います。これらは共産主義と言う思想によるもので、正確な数字は闇の中ですが、その数は「戦争」以上と言えます。

 

そして今でも、外観上は国内問題としながらこの思想を利用した、国民の強制や処刑が中国や北朝鮮で行われているのです。共産主義以外でもアフリカでの民族間の争い、イスラム同士の武闘など、殺し合いは続いています。戦争反対ならこれらの戦争こそやめさせるべきでしょう。

 

今や、経済や国益は世界中密接につながり、これらの内戦がいつ「国外」に出てくるかやも知れません。その時こそ、「守る」為の戦いは必要になってしまいます。その戦いが「悪」なのでしようか。無条件に反対ではなく、戦争の実態を今一度見極め、どの戦争こそやめさせるべきか認識しなくてはいけないと思います。