死して朽ちず

少にして学べば、壮にして成すあり。

壮にして学べば、老いて衰えず。

老いて学べば、死して朽ちず。

 

江戸時代の儒学者佐藤一斎の言葉です。佐藤一斎には遠く及びませんが、僕はつくづくこの言葉を噛み締めています。僕が今やっている事は、壮年時代に積み重ねてきたことの上に立っています。あの頃、目の前の要請に基づいて学んでいたことが、今の自分にとって土台となっていることを感じます。それ以上でもなく以下でもありません。その時その時、あの時あの時やってきた事は、僕という魂の要請に応えていたものの様に思います。

 

僕は今、その今までにやってきた事を、繋ぎ合わせて、一つにしようとしている様です。僕の人生をまとめあげる事は出来ないかも知れませんが、少なくともそこに向かっています。生きた想いを、生きた証を、家族に残したいのです。多少なりとも形になれば、死して朽ちずに近づけるかと思っています。できるかなあ、間に合うかなあ、人生は長くもあり短くもありです。