保健医療関係者の苦境

国保健所長会が、オンライン会見をし、過労死寸前の状態であると訴えました。対応が間にあわなく、PCR検査が受けられないとの不満が、誹謗中傷にまでになっているということです。感染した患者の立場からすれば、必死な状況であり、誹謗中傷はいけませんが、対応の遅さに苛立ちを覚えるのも無理はないと思います。ただその怒りを向ける対象は、保健所ではないのです。

 

それは、五輪の実現や中国への忖度で、感染の危機管理を二の次にして、中国人をしばらくの間、野放しに入国させる一方、危機意識を意図的に消し去る様な態度であった政府の失策に他ならない。政府は、世界的感染の状況になって、五輪の延期が決まってから、コロナ対策を始めたとしか見えないのです。

 

入国規制限も然り、緊急事態宣言も、給付金も、休業補償も、中小企業対策も、全て国民の声や深刻な状況になって初めて腰を上げたのです。消費税の軽減も、経済に深刻さや世論の圧力によって踏み切るかもしれません。もうこうなっては、国のリーダーではなく、後追いの処理班みたいなものです。

 

保健所の深刻な労働環境は、この様な対応の遅さによる産物と言えます。保健所、医療関係の皆様には本当ににご苦労様です。こにかたがたこそ、政府のこれまでの対応を批判し、怒りを覚えているのではないでしょうか。