身体は自分でメンテナンス(その1)

両親から貰ったこの身体、そもそもそれは、天から授かったものだと最近は思うようになりました。それを大事に使うことは、身体を授かった者の義務ではないでしょうか。

 

今日、若い人から、「最近目が悪くなったので新しいメガネを買いに行く」と聞いて、ハッとしました。僕は、68歳ですが、目が衰えないように眼のマッサージや訓練をして、今でも裸眼で生活しています。自分の体を管理する者なら当然のことと思っていました。しかし「目が悪くなってきたからメガネを変える」と聞いて、僕はとても違和感を感じました。なんて安易な考え方なんだと思ったのです。

 

でも、周囲の人を見ると、やれ薬だ、やれサプリだ、テレビの宣伝で健康器具があると聞けば飛びついていく、そんな風潮が蔓延しているように思います。僕は、健康とは、他から取ってくるものではなく、自分自身で、確かめながら、体に尋ねながら、一つ一つ習得していくものと思うのです。

 

以下僕の健康に関して、心掛けている事をまとめてみます。

 

▪️目

僕は若い頃から、視力が落ちていくことに対して、いろいろ工夫をしていました。そのため、メガネはしなくても生活はできるようにはなっていました。しかし、10年以上前頃、老化による視力の衰えに気付きました。遠くも見えにくいですが、近くも見えなくなってきたのです。更に、飛蚊症といって、視野の中に毛や紐のようなものが見えるようになってきていました。

 

僕の経験から、視力については、結局の所、遠くを見たり近くを見たりする訓練をするしかありません。「視力が衰えた、誰か助けて。とりあえずメガネ。」では根本的解決はしません。どんどん視力低下は進行してしまいます。やはり、まずは自分で工夫して、色々とやって見る事が大切なのではないでしょうか。

 

僕が今やっている方法は、3D画像を見る訓練です。iPhoneに、動的に3D画像を表示するアプリがあって、それを毎朝2・3分やります。それを訓練すると、目の焦点を変えることができるようになります。それによって、目の調節機能が錆び付かなくするのです。僕はいまだにメガネなしで本も読めますし、運転もできます。メガネに頼ったら、その時点でメガネなしではいられなくなり、目の調節機能がも訓練できなきなるのです。

 

それから、眼球を軽く押してマッサージを30秒ぐらいやります。3D画像による目の訓練とマッサージを続けて5年ぐらいになりますが、最近は飛蚊症もなくなりました。

 

さて、ではなぜ3D画像を見る訓練が視力に良いのかを説明します。単に遠くを見るだけでは、利き目が訓練されるのですが、視力の衰えた目の訓練ができないのです。しかし、3D(立体画像)を見るためには、左右両方の眼の焦点があってなくてはならないのです。ですから、3Dを見るために、両方の眼の焦点を合わせるための筋肉を意識的に動かさなくてはなりません。これが視力回復のために効果がある事なのです。目の調節機能をを動かすと、目も奥がチリチリと軽い筋肉痛のような痛みを覚え、はっきりと立体に見えてきます。立体に見えた時は達成感もあり、毎日続けることができるのです。

 

この訓練をしていると、例えば電車の対面の広告がぼやけて見える時でも、調節をして、だんだんはっきり見えてきます。こうして、日常的に訓練をしていけばいいのです。

 

▪️歯茎

歯周病とは、歯茎が腫れて物を噛むときに痛む状態です。それが昂じると、歯の神経が腐り、歯の神経を取ることになります。そして神経を取られた歯は、血液の循環がなきなりますから、衰えていってしまうのです。ですから、歯を丈夫に、いつまでも自分の歯で物を食べるには、この歯周病を克服していかなくてはなりません。

 

では、歯周病とはどういう状態なのかと言いますと、歯茎の血液の循環が悪くなり、バイキンが付いて膿が溜まってきた状態です。だから、その根本的原因は歯茎の血液の循環なのです。僕の通っている歯医者さんは、とても良心的で、歯周病の原因を説明してくれて、「しばらく歯茎を手でマッサージして、中に溜まった血を出してみて、それでも痛みが収まらなければまた来て下さい」と言って、とりあえずの痛み止めとして抗生物質を処方してくれました。

 

さて、マッサージを実行してみたら、なんと痛みが消え、物が噛めるようになるではありませんか。僕はこれで、歯周病とは血液の循環の不具合である事を確信いたしました。

 

歯の根元に小さく膨らんだ膿の塊も、マッサージしていると血膿と一緒に掻き出され、痛みもなくなります。膿の膨らみがなくても、歯茎を押して痛みがあるなら、そこは歯周病の予備軍です。よくマッサージして、血液の循環をよくしていると、だんだん痛みが治ってきます。

 

でも、悲しいかな、老齢になると、このような歯周の痛みはあちこちに発生します。根気よく気長にマッサージをして、血液の循環をよくしてやることが大切です。自分の歯で、煎餅も食べれることは、なんといっても感謝ですから。

 

(続きは次回に)