森友問題の再燃

財務省近畿財務局の職員・赤木敏夫さんが自殺した件につき、3月18日に妻の昌子さんが、敏夫さんが残した手記を公開すると共に、佐川理財局長と国を相手に1億1千万の慰謝料請求を提訴した。

 

森友問題とは、2017年(平成29)2月に発覚した、森友学園への国有地売却で財務省や官邸が関係したかという疑惑である。結局は、官邸や財務省の関与はなく、7月31日学校法人森友学園大阪市)前理事長の籠池泰典が、国の補助金を不正受給したとして逮捕され終結となった。

 

しかし、今回の提訴によって、この問題が未解決であるということが、明らかになってしまったのである。

 

これに対し、麻生財務大臣は、再調査しないと明言し、安倍総理は、この問題の追求を恐れて予定されていたコロナウイルス記者会見をキャンセルしたと思われる。

 

東京新聞3月21日の記事

https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032102000151.html

 

僕は、法外な価格で売却された疑念追求という観点より、赤木氏を自殺に追いやった原因究明という観点で、この問題と関わっていこうと思う。

 

というのは、この問題を風化させてはいけないと強く思うからである。これによって、一部の人間に利権化された政治の実態、検察特捜部の私物化、その先には国民への騙しの政治が明らかにされるかもしれない。戦争を風化させてはいけないと同じに、政治や腐敗した一部人間の実態を風化させてはいけない。