社会は迷うことなく変革している

東京都知事選も最終段階となった。あと3日で投票日である。僕は都民ではないが、もちろん山本太郎を応援している。一年前の今頃は参議院選挙があり、あの時は、山本太郎の消費税廃止、財政出動など、衝撃的な政策に驚いたものだった。しかし、今はそのような政策は、通常の議論として扱われ、より落ち着いた雰囲気を感じている。

 

たった一年で大きく世論は変わったと思う。まだ古い考え方やマスコミの在り方など、旧態然とした様子はあるものの、もうこの変化の流れは戻しようがないと思う。都知事選挙の結果にかかわらず、山本太郎の打ち出した路線は、多くの人の考えの基本になり、政界も塗り替えられてくるものと思う。いまだに古い考え方の与野党議員は、自然消滅となるであろう。機を見るに敏なれば、その方向に乗り換えるであろうが、その多く政治家は乗り換えることはできないであろうと思う。

 

河合議員の逮捕により、選挙資金の流れの不透明なことは全国に知れ渡った。森友学園問題で自死した財務省役人の妻の告発でのその隠蔽体質も明るみに出た。黒川氏の定年延長、桜の会における官邸の思惑も白日視されるようになった。もう国民は、今までのように単純に「お上」の言う事を真に受けなくなってしまった。どうみても、今までの政略では国民が納得しないであろう。

 

このことは、政界財界の支配層だけでなく、今の生活にもがいている一般の国民にも言えることである。もう、今までのように、お上の意思に従う良い子の国民は、自分自身を見失っていくであろう。これからは、自分自身の頭で考えることを要求されるからだ。今だけ楽しいことを追う事のみで、深い考え方や感じ方を失った人たちは、苦しむことになるであろう。現在の支配層の不正を見抜けられない国民は、これから起こる変化によって思考を停止させられてしまうかも知れない。

 

支配層も一般国民も、今確実に変化していく流れの中で、ふるいにかけられていると思う。