反エリート主義・反世襲政治

2019年にフランスで始まった、黄色いベスト運動は、単に生活に不満や移民などのグローバル反対でなく、政治そのものへの反対、反エリート主義・反世襲政治なのである。でも、日本人にとっては、それは外国の出来事であった。

 

しかし、新型コロナウイルスの感染とそれに対する政治の対応で、大人しく我慢強い日本人も、声を上げざるを得なくなってきたと思われる。一部の人間が、自分達の利益を確保し続ける仕組みに、NOを言い出したのである。彼らは、一部の大学や有名私立の学校の卒業生で仲間を作っている。そこには、右翼左翼とか、官民政とか、そういう区分ではなく、青少年時代から培った仲間意識である。分野は違っても、お互いに情報を交換し、上手く生きていくのである。仲間内で協力し合うのはいい。しかし、一般の人間には触れられない世界で、利益を交換し合い確保していくのではもはや許されないのだ。

 

利権は偏り、一般の庶民は上から教えられたまま一所懸命生きても、豊かにはなれない。そして、一般庶民が数千円か数万円の泥棒で犯罪者となるのに、上級国民となった彼らは数千万、何億という利益を合法的に確保する。司法も、公正ではなく、上級国民に有利に働く。政界も財界も、自分たちの利益を確保する事に執着し、一般国民のことはどうしても後後回しの感がある。そもそも、この国は、国全体を良くしようという気概を忘れ、自分たちだけの世界になってしまっているのだ。

 

しかし、そのカラクリが、一般国民にもだんだんバレてきているのだ。トランプ大統領の出現や、イギリスEU離脱はその流れにあると思う。でも、この流れに正面から挑んでいるのは、山本太郎だと僕は思う。彼の登場は、この流れに乗り、パラダイムシフト革命を起こす力を持っていると思う。折しも12日、自民党の若手•安藤裕議員等から、コロナ対策として諸費税ゼロ•30兆円補正予算の提言が出された。僕は現在が変革の時期と実感し、自分にできるところからやっていこうと考えている。