血圧でを心身を診る。穏やかな気持ち

僕は高血圧になりやすいタイプです。時々上が180以上、下が110になることもあります。でも、その直接の原因は分かっています。それは、仕事がきつくなった時、考え事をして寝不足になった時、趣味の木工やプログラミングをやりすぎた時などです。

 

だから、薬で血圧は下がらないのです。かつて血圧の薬を処方してもらいましたが、効かなければ、医者はどんどん強い薬に換えるだけで、根本的な治療ではないと気付きました。そして以来、薬はやめました。一旦上がってしまった血圧はなかなか下がりませんが、原因がなくなりしばらくすると平常になるのです。

 

でも、老齢となり、さすがにこれを繰り返してはなるまいと思い、真剣に考えました。実は最近、気持が興奮気味で、血圧も高くなっていたのです。どうやって心を、そして身体をコントロールしたらいいか、自分の心身を観察しました。その答えが「穏やかな気持ち」なのです。

 

養生訓の総論に、養生の道として、「怒・哀・憂・思を過ごさず、心を平らにして気を和らげ、…」とあります。また「胸中に氣をあつめずして丹田に氣をあつむべし」ともあります。僕なりに解釈して、僕は次のように瞑想します。「僕は穏やかな氣持ちで、安らかである。そして氣は腹に集まり満ちている」

 

この様に瞑想していると、体の緊張がとれ、暖かくなってきます。そして、氣持ちが腹に集まり満ちてくる感覚になってきます。言葉で表すのは難しいですが、この感覚が出てくると、身体がじっと休まってきていることが分かります。僕はここ数日このように瞑想しながら休むようにしています。血圧も正常で、今までになく眠りも深く感じています。

 

養生訓に書かれる、「氣を養う」とはこういう事なのかと感じています。僕は、今回も、身体に教えられた思いです。

 

ただ、ここに書きましたことは、僕の場合です。このような症状ではなく、単に薬や塩分制限で血圧がコントロールできる場合もあるのです。必要なのは、深く自分の心身を内観する目だと思います。