高血圧症の怪

僕は日本の良さを知り、それを日本人はもとより世界に発信できたらいいと思っています。しかし、現在の日本を見れば必ずしもそんな状態ではないことも事実なのです。製薬会社の意向に忖度する御用医者の利権構造もその一つです。実は、日本高血圧学会が発表する「高血圧症治療のガイドライン」によって、多くの日本人が「高血圧症」にされ、大量の降圧剤が消費されているのです。この事実を、松本光正著「高血圧はほっとくのが一番」(講談社α新書)で知りました。

 

この本によると、高血圧認定基準を10下げれば、新たに1000万人の「高血圧症」患者が生まれるのです。2000年までの基準値は上が180mmHgであったが、2008年には130mmHgまで下がっているのです。8年でなんと50mmHgも下がったことになるのです。これにより、3500万人の患者が増えているのです。日本の高血圧患者はその後増え続け、現在は世界の薬の40%を日本が消費しアメリカに次ぎ世界第二位です。個人当たりの消費で見れば世界一位なのです。

 

高血圧症治療のガイドラインは、基準値を下げたことを表に出さず、高血圧が他の病気の引き金になることをうたい、日本人に血圧に対する不安感を煽るのです。不安感を植え付けられた人は、薬を買い、サプリにとびつき、健康飲料を飲むのです。こんなにも効率の良い商売はないですよね。人々に不安感を与え、金をむしり取るということは、もう犯罪といってもいいかもしれません。

 

僕は以前のブログで、血圧は薬に頼らず自分で治すべきであることを書きました。そのことに変わりはありませんが、「ほっとくのが一番」とは、誠に痛快な言葉と思いました。病気とは気を病むということですから、健康であると思っていても、専門家から「病気の危険」を指摘されると途端に不安になって、「病気」になるのです。

 

もうこのような騙しあいはやめましょう。もっと、人の立場に寄り添い、思いをかける本来の日本の姿に返りましょう。日本を取り戻しましょう。

 


高血圧はほっとくのが一番 2/3

 

 

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