利権構造の解決にはやはり金

1月24日の鳥取での山本太郎の街頭記者会見で、10歳の少年が「どうしたら原発やめられますか」と質問をしていました。山本太郎の答えはシンプルに「金です」でした。それが現実なんですね。

 

原発などの既存利権にによって、莫大な利益を享受している一部の組織や個人は確かにある。しかし、その構造によって生活している人たちがいるのですね。その生活を奪うわけにはいかない、山本太郎が現実を直視していることに納得し、安心しました。

 

本当にごく一部の賢い、いや自分だけがいいと思う人間によって、この世界は動いているのですね。その原因は、その一部の人間たちの卑劣さにありますが、それに加えて、利用されている人間が、利用されていることを知らなかったことが問題なのです。

 

良い商品だといって売りつける悪徳商人と、粗悪な商品を買わされている消費者とという構造と同じです。このような悪徳商人は法律で罰し、そして消費者が騙されないようにしていかなくてなりません。そのためには、消費者も賢くなるような、構造や情報公開や教育が必要なのですね。

 

しかし、原発のような巨大利権はこんなに簡単ではないという事です。原発利権に染まる人間からその利権を奪う事が、彼らに対する罰として当然ですが、その利権に利用されて生活してきた人たちを何となしなくてはならないのです。ここに政治が必要なのですね。

 

僕は、かつて見た韓国ドラマ「トンイ」に登場する、李氏朝鮮第21代英祖王が少年時代に言った、「才能は、人々の才能を集めたものだ。だから分け与えなければならない。。といつも母親はいっていました。」というセリフを思い出します。才能も金も、独り占めするのではなく、分け与えるという社会を作らなくてはならない。万人が平等ということはないのですから。