新型コロナウィルス

中国武漢市で発生した、新型コロナウィルスは極めて深刻だ。

 

23日午前2時に出された鉄道駅や空港の封鎖通告は、その内容といい、突発性といい、衝撃的だった。何しろ突然、警官が出てきて封鎖なのだから。そのやり方が、いかにも中国共産党的だと冷ややかな感想を持ったが、そんな対岸の火事とうい状況ではない。日本も含め世界各地に飛び火している。

 

武漢に続き、周辺6都市も封鎖され、さらに25日には首都北京でも、26日から市境を超える全てのバス運行を停止すると発表があった。でも単に封鎖すればいいと言うものではない。25日のYoutube配信動画に配信された、武漢の病院の医師のパニック状態は異常だ。通路に病人が横たわる状態で、医師は治療どころではない、恐怖に慄(おのの)いている。

 

こんな状態で、日本政府の対応はどうなっているのだ。春節を迎え、観光地は従業員がマスクで対応すると言う。それどころではないであろう。もっと統制的な対応が必要だ。日本を守ると言う意思を示すべきだ。落ち着いた対応ができるよう準備や配置をすべきだ。渡航による中国からの流入の停止と共に、中国医療現場への支援だ。中国ですら、個人旅行を一部停止すると発表している。

 

それにしてもそもそもの原因は、中国の情報隠蔽体質だ。前回のSARSの時もそうだったが、武漢では昨年12月医療機関に箝口令が敷かれていたようだ。臭いものに蓋をし、外面は涼しい顔をするやり方は、もう通用しない。中国共産党の自分だけの都合で押し通すやり方では駄目なのだ。

 

今回の事態が一刻でも早く収まる事を願うと共に、中国共産党のやり方の改善のきっかけとなる事を望む。かつ、日本の政治家達にも、高潔なる精神性を求める機会としたい。