心を籠(こ)める

年賀状で思った事、年賀状って何だろう。正直に言うと、僕は年賀状を書くのが面倒でした。年賀状を書くことに喜びがありませんでした。

 

年賀状とは、新年を祝う言葉をもって挨拶をし、旧年中の感謝と、新年も変わらぬ厚情をお願いするものでしょう。古来日本では、現在ほど頻繁な交流はなかったでしょうから、懐かしさと親しみを込め、新年を祝う気持ちで交換し合ったものと思います。心を籠めて、晴れやかな気持ちで、新年を祝う言葉を交換したと思います。

 

しかし、現在はその意味がそもそも減ってきているのかもしれません。年賀状は形骸化し、出さないと変に思われるという、マイナスの気持ちで書くことも多いのではないでしょうか。

 

今一度、年賀状とは何かを思い出し、心を籠めた書面を作成するという意味を確認したいと思います。年賀状という習慣は出来れば残したいと思うのですが、今のままではだんだん先細りになってしまいそうです。

 

僕は、年賀状に、一年間の自分の歩みと、新年の抱負を書くようにしています。そうすることによって、心を籠めるには至りませんが、年賀状の意味は自分なりに確認できています。

 

現在の社会変化により、意味合いが失われたり変化をしてしまった風習があります。お中元やお歳暮などもそうでしょう。見失った本来の心の在り方を今一度問うて、心を籠めた気持ちを再確認することも必要ではないでしょうか。