山本太郎の富山での街頭会見で領土問題が取り上げられていた。僕は、尖閣諸島や竹島では、日本が一方的に攻め込まれている、という認識だ。山本太郎がどう答えるか注目した。
山本太郎は、尖閣諸島や竹島に特定して争ってはダメだ、と言う。何故なら、そうしたら、結局は戦争でしか解決できないからだと。
でも、今のように、やられっぱなしではダメではないか、という点については次のように言う。
そうだとするなら、該当する領土ではなく、例えばウィグルや香港の問題を提起し、あくまで外交的話し合いの中で譲歩を引き出すしかない。攻める態度や力の誇示ではだめだ。自衛隊は武力としてではなく、あくまでも災害支援や復興支援として、海外に派遣すべきだ。というのが山本太郎の意見だ。
まとめてみるといかのようになるだろうか。
①該当する領土自体を議論することはしない
②人権や民主主義の観点で外交努力をして譲歩を引き出す。
③自衛隊の対外活動は災害支援などの武力以外の活動に限定する
④自衛隊は先制攻撃武力は持ってはいけない
僕は、一部保守の意見として、もっと強い態度で対応すべきだというのがあり、どちらかというとその意見に賛成してきた。でもこうしてまとめてみると、①②③はその通りだと思った。今の政治は、②の堂々とした外交対応ができていないから、①の限定したテーマに頼らざるを得ないのだ。それができれば、③の武力行使を除いた自衛隊の海外活動が可能になる。領土それ自体を強く主張するのではなく、ウィグルや香港などに対し強い意見を持つことがまず必要なことと思った。それができない政治は、何らかの弱みを持っているとしか思えない。
しかし、④の攻撃武力についてはどうだろうか。山本太郎のこれについての意見をはっきりとは聞き取れなかったが、文脈からすると上記のように思える。そうだとすると、①②③のような外交のためにも、攻撃できる武力は持たなくてはならないと、今の僕は思っている。④に関連しては、引き続き山本太郎の意見を確認し、僕自身もよく考えていくことにしよう。