山本太郎へはてな?と希望

現在れいわ新選組の山本代表が九州での街頭記者会見を行っています。野党もだらしないのはもちろんだけど、与党の政策にも疑問を抱いていて、僕は政治の世界に嫌気がさしていました。しかし、山本太郎の出現によって今までの鬱憤を晴らすようなすがすがしい気持ちになったものです。街頭演説でほかの政治家には見られない程の聴衆を集めているのは、僕と同じ気持ちになっている人が多いからではないでしょうか。

 

多くの人にとって遠い存在であった政治というものをこれほどまでに身近にしてくれたのは、政治主張云々の前に画期的な改革であったと思います。恐らくほかの政治家たちは、このような一般大衆を集めて質問を受けるなんてことはできないでしょう。それだけ現在の政治家は正直でなく裏があり、構えていないと政治ができない体質になっているのです。山本太郎にはそれがない。彼ほどの純粋さはほかに見られない。

 

これからもその姿勢を貫いてほしいと思うし、応援する気持ちには変わりはないですが、はてな?と思うこともいくつかあります。

 

①公務員を増やす

山本太郎は「公務員を増やす」とよく言います。これは安定雇用を増やし、自治体による財政出動により、より多くのお金が社会に流通させることを目的としているようです。お金の流通をよくすることの大切さは分かりますが、なぜそれが公務員なのかなと思ってしまいます。多くの民間の若者の困窮を知ると、公務員の前にそちらのほうに注視すべきではないかと思うのです。というか、あまり公務員化を主張すると山本太郎への支持が減少してしまうような気がします。本日の屋久島での街頭記者会見でも質問者からの意見として公務員と民間格差のことが出されていました。

 

僕は公務員化よりも、非正規雇用を減らすという方針を明確にしたほうがいいと思います。労働を人としてではなく効率と費用でとらえる考え方を否定し、「派遣会社をなくすようなことはできないのでしょうか。公務員化を言うのであれば、ただただ公務員というのではなく、保育とか介護など分野を限定して提案されるともっと支持を得られるのではないかと思います。

 

②韓国・中国への対応

九州の街頭記者会見の最初の宮崎において、韓国・中国への対応はどのようなに考えるかという質問が出ていました。これに対し、日本は侵略という悪いことをしたのだから感情的ではなく「大人の対応」をすべきと山本太郎は回答していました。この点について、大人の対応を求めるのははその通りと思いますが、前提条件には僕は必ずしも同調できません。それは戦後史観の問題と、現時点の韓国・中国政府が本当にそれぞれの国の「国民」の声を代表しているとは思えないという点からです。

 

戦争の歴史認識を「侵略」と限定するのではなく、より深く掘り下げることが必要です。また、香港やウイグル問題、台湾問題に対し、現政権との対話することだけに縛られず、もっと意見を言うべきではないでしょうか

 

僕の勉強不足で山本太郎の真意をくみ取れていないかもしれませんが、こんな異見をもっています。これは同時に、僕と同じような感覚を持った保守系の人々の支持を獲得していくためにも、考えてほしいと思うことです。

 

ただ、山本太郎を応援する気持ちには変わることなく、今の政治スタイルを貫いてほしいと思うとともに、僕を含め皆が思索が深まっていくことを願います。