個人の覚醒とは、真実を知ること

個人の覚醒とは、別の言い方をすれば、真実を知る人になるということである。ここに、「真実とはなにか」と「知るとはなにか」を明確にしなくてはならない。

 

真実とは、目の前に在る事、目の前で起こっている事である。その裏にある意図とか、策略は関係ない。実体そのものの世界である。では、知るとはどういうことでしょうか。それは、自分の目、耳、身体をもって感じ取るという事です。肝心なことは、他者の感じ方をベースにしないという事です。もっと単刀直入に言うなら、洗脳された頭で感じ取らないという事です。でもこれがなかなか難しいのです。

 

それは、自分が何に喜びを感じ、何に痛みを覚え、何に共感し、何に没頭するのかを知ることでもあるのです。自分の体の中には、教えられた事、世間の声、報道の言葉、権威や常識といった概念、色々なものが滲み込んでいるのです。その中で、本当の自分の考えとは「自分の言葉で説明できること」と思います。そのためには、常に、自分自身を観察していなくてはならないのです。自分の感覚を研ぎ澄まし、磨いていくしかないと思うのです。

 

そして、そのような自分が感じ取ることこそ、「知る」という事です。これを個人の覚醒と言わずして何と言いましょう。真実を知る事と個人の覚醒は、表裏一体だと思うのです。そして、このことが、今世界を吹き荒れている、社会を崩壊させる暴力に対抗する、最大の力であると思うのです。