魂の声に耳を傾けること

人はなぜ感動するのでしょう。自分の中の何が感動してるのでしょうか。どうして感動と言う精神状態が醸し出されるのでしょうか。

 

僕は、肉体も心も宇宙からの借り物であると思っています。そうです、心と言う仕組みも、宇宙または神から借りているものなのです。そしてその借主は、つまり僕と言う主体は、いわゆる魂なのです。

 

魂には、目も耳も口や手足もありません。そして、心もないのです。ただしかし、何かの状況で、宇宙の根源に通じるものに触れた時、波動を起こすのではないかと思います。人はその波動を、心を通じて、感動と認識するのです。

 

例えば、人が発する言葉の中に、愛があったとしたら、その人の魂が発する波動が宇宙に伝わり、その波動を別の魂が愛と感じ取るのです。もちろん、言葉や物は、愛を伝えるきっかけではありますが、それそのものが相手に伝わっているのではなく、それが魂の振動となって相手に伝わっていると考えるわけです。

 

こんなふうに僕が考えるのも、もしかしたらそうではないかと思われる事象があるからです。僕が気持ちを込めて作った物には、その気持ちがこもっているのではないかと思っています。その気持ちが、物を通して相手に伝わるのです。家族や知り合いに作ってあげた物は、単なる物体ではなくなっています。

 

また、商品として売られている物であっても、そこに魂を込めると、それは単なる物ではなくなります。それは言葉や感情を発する物になるのです。ですから、人形でもぬいぐるみでも、そこに気持ちを込めるとそれは相手に伝わるのです。

 

科学が支配するこの時代においては、こんな考え方は排除されてしまうでしょう。でも人間は、長い歴史の中で、このような気持ちで生きてきたと思っています。魂が発する波動に耳を傾けることもこれからは必要かもしれないと思います。