ペンスは武士ではなかった

6日の上下合同会議で、ペンス副大統領はその権限を行使しなかった。そしてバイデンが次期大統領と選出された。

 

ペンスの言い分としては、自分には選挙を左右するだけの権限はない、というものだ。確かに、この様な絶対権限は、やたらに行使すべきではない。そうしう意味では、今後の大統領選挙は大きな波乱を呼ぶことはなくなるであろう。しかし、その結果は、アメリカの民主主義を著しく後退させたことになってしまった。その責任は、後世も負わなくてはならないであろう。

 

正直いって、僕もがっかりした。ペンスはそういう人だったんだ、と知ってしまった。ペンスは逃げたと言っていい。正義のために命を投げ出すことは無かった。

 

確かに、仮に僕自身がペンスの立場にあったら、その権利を行使できたかのと問われたら、自信はない。その重圧から逃げてしまうかもしれない。でも、評論家的な批判となってしまうが、いざと言う時に、命を投げ出しても信義を貫くのことが時代を作っていくのであろう。かつてワシントンが、自由と子孫のために命を懸けて戦ったことこそ、その心意気ではなかったのか。ふと、この心意気こそ、武士の心意気、大和魂だと思った。そういう意味で、ペンスは武士ではなかった。

 

これは、残念でもあるが、ペンスも沼の大鰐であったことが確定したことで、ひとつあぶり出しができたと言えよう。しかし、もうここら辺で、トランプは身近の支援者を決めて進むべき段階になったと感じた。

 

1月20日まで、2週間を切った。この大切な時間を心に刻んで噛み締めていこう。