本質を知る時代

僕は現在は世界が劇的に変わる寸前であると思っている。このブログを書き始めたのは約一年前であるが、そのきっかけは、これからは正直の時代が来ると直感したからだ。時代の変化には、先行する思考の変化がある。

 

かつてルネッサンスの始まりは、人間の開放だった。長い間、神を使った統治の中で、人間は罪深く醜いものとして抑えられ、この世は苦しみであるということを当然のこととして教えられた。しかし、トマス・アクィナスを通して、長い間忘れ去られていたアリストテレスの考え方がヨーロッパに入ってきた。すなわち、ロジックで考え、見たものをそのまま分類し世界を見ようとした考えだ。そうかそうしていいんだと思った時、天才たちはその能力を開花した。縛りから解き放され、自由な表現は芸術を生んだ。人の身体は分析され、神の領域ではなくなった。

 

そしてルネッサンスによって、解き放たれた自由の感覚は、科学に発展し、こうやって自然を知っていけるんだと気が付いたことが、次の産業革命につながった。生産能力が格段に大きくなり、自然を制御し、病気を抑え、人々の生活は劇的に変わった。

 

これら社会の激変は、先行して新しい考え方、見え方の変化から、人々の心の領域が広がったことによっているのである。こころの置き方・思考がいかに大きな変化を世の中にもたらすかがわかる。

 

そして今、人類は、新たなる目覚めに入ったと思う。いままで一握りの人々に握られていた地球世界が、解放されたのだ。少なくとも思考の世界では。あらゆる情報の伝搬により、人々は、今まで隠されてきたこれまでの「おかしな世界」に気が付いてしまったのだ。これは、今までにない新たなる精神世界の変革なのだ。

 

この精神世界の変革がある限り、今までの歴史の繰り返しからしても、世界の激変は必ずやってくる。僕はそう見ている。その変化は、左右に揺れながらも、結局は止めることはできない。端的に言うなら、それは「本質を知る時代」なのだ。「隠すことが出来ない世界」なのだ。もう人間は嘘をつけない、正直になるしかない時代に入ったのだ。仮に嘘をついたとしても、結局は暴かれてしまう、本質を求める時代へと向かっているのだ。