アメリカが「中国はおかしい」と言い始めた。日本は?

7月23日、アメリカのポンペイ国務長官が、カリフォルニア州ニクソン図書館で演説し、中国を厳しく批判しました。そして歴代大統領の中国融和政策が誤りであったと、表しました。そしてこの演説が、ニクソン大統領の資料を保管する図書館で行われたことも意味深です。何故なら、ニクソン大統領は、米ソ冷戦の最中に電撃的訪中をし、「協調していけば、中国は共産社会から自由主義社会へと変化するはずだ」という路線を取ったからです。

 

人権問題、他国領土への執拗な侵略、そして今回のコロナウィルスに関する情報隠蔽など、中国は明らかにおかしいと思います。しかし、日本を始め、世界の主要国は、その様な中国を表立って批判することはありませんでした。誰も先頭だって中国批判が出来なかったと言ってもいいでしょう。その様な中で、その敷居を超えて見せたのが、ポンペイオの演説という事になるのです。やはり、アメリカは世界をリードする国と認めざるを得ません。新しい世界を創って行こうとするフロンティア精神があります。

 

おかしい事はおかしいという事が、時代の流れです。それを進めて欲しいと願います。しかし、一方、アメリカは「力こそ解決の手段である」という精神を根底に持った国です。日本も、その事によって長いことねじ曲げられてきました。今こそ、和の精神を根底に持つ日本が、本当の中国に目覚めてもらうため、立ち上がるべきではないでしょうか。アメリカの「力」もまったく無視はできません。しかし、日本の「和」の精神をもっとアピールすべきであると思います。肉体的な制圧だけではダメです。精神的な浸透も必要なのです。古来中国への恩返しも含め、ただ批判するだけでなく、応援精神を持った力の啓示を考えるべきなのです。日本人として僕も微力ながら考え始める事にします。