トランプ中国批判とWHO離脱演説

5月29日のトランプ大統領の演説は、今までのアメリカ大統領が踏み込めなかった、中国当局とその精神構造への警告ででした。その意味では、1987年6月12日にレーガン大統領が西ベルリンで行った「この壁を壊しなさい」に匹敵するでしょう。それまで、誰も言うことができない、踏み込むことができない、おかしいと思いながらも皆んなの様子を伺って言えなかった事を言うのは、とても勇気のいる事です。でもそれは、“素直な心を持てば何でもないこと” でもあるのです。勇気より、素直な心の方が強いのです。

 

裸の王様に向かって『あなたは裸です』と言ったのは、小さな子供でした。王様は「『自分の地位に相応しくない者や、手に負えない馬鹿者』の目には見えない布」で作られた衣装を着てパレードをするのです。王様は、自分の目で見た真実を隠し、『私は王として素晴らしい人間なんだ』という作られた幻想にしがみつくのです。重臣たちもその王様に忖度し、国民も『馬鹿者』と言われまいとして目の前の真実を誤魔化すのです。その真実を口に出す勇気がなかったのです。でもその勇気のなさを蹴散らすかの様に、「でも裸だよ」と言いのけたのが、少年だったのです。少年には、勇気なんていう大袈裟なものではなく、素直な心があっただけです。

 

おかしいものは、おかしいと言いましょう。ダメな事はダメと言いましょう。人の生命を自分達の都合で奪うのはやめましょう。そういう王様には素直な気持ちを投げましょう。それには誰も抵抗できませんから。