人生の豊かさ

僕は韓国ドラマ「トンイ」が好きです。NHKドラマで数年前見てから何遍もビデオで観ています。何故こうまで飽きずに観るかというと、そこには命より大切なもの、正しさのために生きる姿をみるからです。

 

このドラマの中で好きなシーンの中に、主人公であるトンイとその子供クムが、小高い丘の上で都の町を遠くに見ながら話すシーンがあります。トンイは、母とに約束を違えたクムをきつく罰した後、良い行いもしたところを認めて許すのです。

 

その時クムが、遠く都にいる、まだ見ぬ父である王の話をトンイにせがむのです。「私は、母上から父の話を聞くのが大好きです」。するとトンイは、「そうか、クム。…今日はどの話にしようか」と言い、語り出すのです。

 

子供に語れる、自分の生きてきた風景をいっぱい持っているということが、こんなにも豊かなことなのだと感じさせられるのです。困難で辛く苦しみながらも、真実を求めまっすぐ生きてきた自分を子に語れる、こんなにも楽しく幸せな事があるでしょうか。人生の豊かさとはこんなところにいるんだなと思うのです。

 

ああ今の僕にも出来るでしょうか。僕もそうありたいと願います。