68歳の夫から62歳になる妻へ

本日7月11日は妻の62歳の誕生日です。結婚生活は37年目になりました。もう完全に結婚生活の方が僕の人生になりました。新婚時代の新鮮さと楽しさは一瞬て終わり、長い間僕は仕事、妻は家族ややり繰りの事で追われ、気持ちがすれ違っていたものでした。でも今この歳になり、ようやくお互いに気持ちを伝えあう時間と余裕ができました。

 

僕と妻は生まれた環境も生活も全く違い、お互いを理解できる状況ではありませんでした。でも僕はその違いを、自分には無く、学ぶべきものと思っていました。妻の純粋な感性と躍動感に僕はいつも救われていたものです。でも僕の理屈っぽい性質が。その豊かな人間性を押さえつけてしまうことも多かったのです。

 

僕が妻の人間性を認めていたこと、大事に思っていたことを、それとなく伝えながら、ようやく会話ができるようになりました。それぞれの人生を一生懸命に生きようとしていることを知っています。それを感じるのは架け替えのない、幸せな時です。妻の人生を幸せにできたかと問われれば、正直それは否でしょう。しかし、その罪を洗い清められるよう、62歳になった妻を祝福したいと思います。

 

ひたすらに 気が付けば 六十路坂 出会いの心 夫婦道