妻とアベマリアを合奏しました

12月24日クリスマスイブ、妻とシューベルトのアベマリアを合奏しました。妻がピアノ伴奏で、僕がマリンバを弾きました。こうやって妻と合奏できるのは、今までは考えられないことでした。今年、娘に続き、息子もアパート暮らしを始め、妻と僕との2人生活となりました。生活パターンも感じ方もお互いに違う夫婦ですから、会話をするといっても長続きしません。ただ、妻が一生懸命に生きていることは知っていましたから、大事にしていこうとは思っていました。

 

実は妻はピアノを子供たちに教えています。そして僕は、20歳ぐらいまで10年ほどマリンバを習っていました。ですから、経歴からすると、音楽で結ばれた2人なのです。でも、妙なことに、結婚してから1回も合奏したことはなかったのです。僕は仕事が忙しかったし、妻との会話も時間がなかったし、母のことで行き違いもあったし、マリンバはいつか荷台になっていました。

 

そんな折、今年の妻の誕生日に、アベマリアのピアノピースをプレゼントしました。僕の気持ちとしては、一種のラブレターでした。幸いに、合奏しようというメッセージを妻も受け取ってくれました。

 

そうはいっても、30年以上ブランクがあり、マリンバの演奏もまだまだ不十分です。半年練習をし、やっと何曲か弾けるようになりました。そして今回の合奏では、何とか形になってきました。

 

しかし、そんなことより、こうやって妻と合奏出来る事の有難さを感じます。言葉で励ましたり謝ったりして解決できなくても、合奏することで安らかな気持ちになることができました。言葉は理屈っぽくて、なにかと行き違いがあるけれど、音楽は理屈抜きに共鳴し合えるものがあるように思います。