木材を正確に垂直に切る

庭に時々ウグイスがやってきます。近くには鎌倉に連なる山道があり、都会とはいってもまだ自然の香りも残っているのです。そのウグイスの声は愛らしく、精一杯で、清々しい。その声を聞けるだけでなんとも幸せであると感じます。でも、何か今年はその声が少なく感じるのです。餌はあるのだろうか。巣はどこのあるにだろうか。カラスに襲われはしまいか。急に気がかりになってきました。

 

そうだ、ウグイスの巣を作ろうと思ったのは半月ぐらい前でした。でもせっかく庭の木に付けるなら、やっつけ仕事の様な雑な巣箱ではなく、自然に溶け込む様な優しい巣箱を作りたいと思いました。そこで釘やネジで押さえつけた構造ではなく、シンプルでも木組み構造で作ろうと思ったにです。

 

でも、僕の大工道具は、みんな古い上に手入れ不足で切れ味は良くありません。綺麗な切り口を出せるのは、唯一最近買った丸のことそのテーブルだけです。しかし、それだけでは正確に切ることが難しいのです。木を真っ直ぐに切ったり、直角を出したり、これは結構奥が深いのです。

 

正確に木を切るために次の様な手順を考えました。

①丸のこをテーブルに、刃の垂直を調整するためにねじ穴をつける。

②木材を切る時の補助台を仮に作成(従来の道具でそれほど精度は出ません)

③仮の補助台を使って、本番の補助台を作成。これは目盛りをつけて0.5mmぐらいの精度を出す

④同時に、木材カット時の直角定規とガイドを作成

⑤本番の補助台を使って巣箱を作成する

 

今後の木工作業を想定し、この様な工程としました。現時点は上記③であります。こんな七面倒な作業ですが、僕はとても楽しいのです。子供の頃に遊んでいた、あの時の感覚です。問題があるからやる気が出る。そして、それを一つ一つ超えるから楽しいのです。巣箱を手始めに、思いつくまま木工をやろうと考えています。