安倍政権はおかしくなっている

武漢ウィルスの対応で、今の安倍政権はどう考えても対応が狂っていると思う。これだけ影響が大きなウィルスに対し、即刻防疫体制を強化べきなのに、わざととしか思えないくらい対応が遅い。中国からの入国制限にしても、13日現在未だに湖南省浙江省の2つだけである。世界各国は中国全土からの入国を断っているのだ。また、中国にいる日本人の安全という面でも、いまや武漢だけではなく、中国全土にわたって、帰国勧告をすべきであるのに、それも判断できていない。いまだ、検討段階なのだ。

 

現在、日本の各地で、武漢ウィルスによる感染は11都道府県にわたり27名、しかもそのうち感染経路が不明な患者もあるという。クルーズ船やチャーター機で日本に来ている感染者を含めると、259名である。もしかすると、すでに感染が蔓延しており、潜伏期を終えて爆発的に感染者が増える可能性もある。

 

日本の防疫体制に対し、世界からも疑問と非難の声が出始めている。どうして、このようになっているのだろう。僕は、今の安倍政権が、中国におもねり、また消費税を昨年引き上げたことの経済的打撃をおそれ、中国人の日本への入国を厳しくできなかったことがあったと思う。2月の春節や夏のオリンピックは、経済打撃を緩和するカンフル剤として考えていたと思う。その当てが外れて、正しい対応ができなかったのではないか。

 

日本政府がやるべきは、自国民の安全の確保である。自分の経済政策の失敗を恐れ、自国民をウィルスの危険にさらすような姿勢は、絶対にあってはならないのだ。しかも、このような状況で、中国の習近平主席を国賓として招待することを、いまだに問題として中国に提起することができないのである。

 

もはや、今の政権は、日本国民の意思や生命安全をゆだねる状態になっていない。安倍政権は日本再生を旗印に、強い日本を目指していたはずだ。それが、どうしてこんなに変質してしまたのであろうか。このような政権を誕生させてしまった国民の一人として、これからはどのようにすべきかを考える。すくなくとも、今は、おかしいといわなくてはならない。