人間の価値を金で決めるのはやめにしよう

稼ぐお金の量によって男の価値が決まる。仕方ないにしても、それで良しとする風潮があります。特にアメリカでは。活躍するスポーツ選手には、一般庶民では考えられない報酬が与えられます。生涯報酬の何倍ものお金を1年で貰うのですから。でも、これに対し、疑問の声は上がらないのです。それだけ活躍したから、能力があったから、お客さんを沢山集められるから、それでいいんだと納得しているのです。

 

でも、おかしいと思いませんか? 確かにそのスター選手がいたから、莫大なお金が動いたのです。でも、一方でそのスターを求めてやってくる、ファンや観客がいたからそのお金は動けたのです。勿論、そのためには企画をしたり、環境を整えたり、またそれに関する流行や文化などに、貢献した人がいたからこそ成り立っているのです。

 

スター一人ではなく、多くの人の氣が働いたから、お金が動いたのです。だから、その報酬はみんなで分合うものではないでしょうか。でも、今の経済システムはそういうことを許しません。

 

独り占めにする文化、自分の権利を主張する文化なのです。分け合う心、共有する心は存在できないのです。現代は、その極限状態にあると思います。行き着く所は、競走社会でしかない。一部の勝者と多くの敗者でしかない。そしてその勝者同士も争うしかない。こんな文化でいいのでしょうか。

 

この文化の根源はどこにあるのでしょう。そんな文化は無きものにするしかないと思います。