トランプは敵か味方か

今年2020年も、1月3日のアメリカによる、イランNo2ソレイマニ司令官のドローンによる殺害で幕が開けた。これで一気に世界に戦争の緊張が流れたのである。しかしその後、イランがじっと我慢で、戦争に向かわないで済んでいる。

 

しかし、よくよく考えてみると、アメリカは恐ろしい国である。テロの疑いがあるという理由で、外国要人を殺害するのである。今回の真実は今後明らかになってくるであろうが、いままでもアメリカは何度も今回のようなことを行っている。

 

イラクのサダムフセインは、「イラク核兵器を開発し、化学兵器もすでに持っている。中東を支配し大量破壊兵器によりアメリカの同盟国を危機に陥れようとしている」との理由で、アメリカに攻撃され、最終的には死刑となる。でも、その後、大量破壊兵器は発見されなかった。アフガニスタンタリバン政権は、アルカイダとの関係を理由に倒された。リビアカダフィは独裁政治の理由により攻撃された。アメリカは、自国防衛との理由で多くの国の政権を倒してきたのである。

 

かつて日本も、窮地に追いやれ、石油備蓄が危機に陥り戦争に追い込まれたといわれるが、それを仕組んだのはアメリカである。しかも、真珠湾攻撃はその暗号をあらかじめ解読していたという。わざと仕組んで戦争の理由を作ったのだともいわれる。そして原爆。

 

この様なアメリカで、トランプが登場し、北朝鮮との対話を開始され、中国に対しては不正な経済活動に対して関税で対抗し、また中南米からの不法移民や中国の人権問題などを浮き彫りにされた。いろいろな問題を今までのアメリカとは違う方向で解決してくれるように見える。

 

しかし、話は戻るが、今回のイラン攻撃はなんであろうか。今までのアメリカと変わりがないようにも思える。ホルムズ海峡で日本のタンカーが攻撃された時、これはイランの仕業だといって、日本に対しイランへの強硬姿勢を迫った。イランとの戦争を起こされるような様子がうかがえるのである。この時日本は、その証拠を求めたら、アメリカは黙ってしまった。

 

また、トランプは自分の支援者、カジノのラスベガス・サンズのために、IR法制定をせまり、安倍政権はそれに従った。

 

一体トランプは敵か味方か。僕は今まで、トランプによる世界の改革を一方的に信じてきたが、よくよく考えて、自分の立場で考えていかなくてはならいと思った次第である。