人身事故

僕は京浜東北線を利用している。京浜東北線は、もともと事故が多いのであるが、最近の遅延または運休が特に多いと感じている。実は今日(1月13日)も人身事故で運休になっていた。そこで、鉄道事故データベースで調べてみた。

 

京浜東北線の鉄道人身事故統計 | 鉄道人身事故データベース

これを見ると、京浜東北線は今年に入ってすでに、11日、13日と2件の人身事故(死亡)が発生している。昨年(2019年)の年間人身事故発生件数は16件ですから、このスピードは大変大きい。京浜東北線に限らず、東海道線や私鉄でも今年は多い。横浜駅を中心として、京浜東北線東海道線相模鉄道京浜急行で合わせて、5件の人身死亡事故である。2・3日に一度発生していることになる。東京まで範囲を広げると、ほぼ毎日という事である。

 

ホームからの転落防止柵の設置が進んでいる中、単なる事故の増加では理由付けができないと思う。おそらく、自殺によるものが多くなっているのではないかと心配してしまう。

 

それにしても、遅延運休の情報に対し、「またかよ勘弁してくれ」、「迷惑かけずに死ね」、とかいうようなツイッターが見受けられる。僕は、これらのつぶやきした人の気持ちも理解できないわけではないが、人の心を割くような悲しい気持ちに襲われる。

 

事故にしても、自殺にしても、本人は人の迷惑を考える余裕なんかあるはずもない。そして亡くなってしまったのである。その苦しみや、周囲の驚きは、いかばかりであろう。ここにも、切羽詰まった苦しみを持つ人と持たない人の分断が発生している。迷惑がる前に、このような事態がなぜこうも発生し続けるのか、これを追求しなくてならないのではないだろうか。

 

僕も、仕事がなくなりそうなった時の、あの切羽詰まったどうしようもない気持ちを思い浮かべると、亡くなられた方のご冥福と、このような事態が発生しない世の中にすることを、心の奥底で決意するものであります。