緊急事態における混乱

コロナ感染拡大を受けて、緊急事態宣言が発令された。2月からのコロナ騒ぎが始まったが、正直言って自分ごとではなかった。防災センター業務は感染があっても仕事がなくなるわけがないと思っていたからだ。しかし、緊急事態宣言が出される事態になり、感染拡大防止のため、出勤時間が半分になる事になった。半分である!

 

これは大きな違いである。やりくりをして、無駄をなくして過ごさなければならない。しかし、そんなことは言っていられず、切羽詰まる隊員もいるのだ。2ヶ月3ヶ月先ではなく、今月の給与が欲しいのだ。政府が言う補助金は、申請して審査してそれから給付である。とても間に合わないし、条件によっては審査も通らない。不安と混乱が、僕の防災センターセンターにもやってきた。

 

ここで、問題の整理をしてみる。

補助金が出される見通しがない。そもそも貰えるのか? 金額は? ごちゃごちゃ言ってないでまずは現金が必要。

② 月給と時間給のちがい。月給の人はどうしても他人事になる。これが国民の分断につながる。上級国民とその他では既に分断が始まっている。

③ 企業に対する政府からの補助がどうなっているか。労働組合もない中小企業では、社員の対応で一杯、手続き調査や確認どころではないのが実情。

④ そもそも、これは「天災」ではないのか。僕たちの業務において、天災扱いされず、給与の保障がない可能性がある。

 

余裕がない隊員は必死で、切羽詰まってない隊員との間で不平不満が発生している。具体的には、このような状況に中で、多少の勤務増をしてもらったが、その配分である。切羽詰まった隊員への配分をどれだけにするかという点がある。なんとかやりくりする隊員だって、給与半分になるのは厳しく、少しは分け前を要望する。しかもこれをこの2・3日以内にやらなくてはならない。

 

他の現場にしても同じ。縮小はもちろん、現場撤退もあるのだ。こうなったら給与金額どころではない。現場も会社も余裕がなく、人間関係もけわしくなってしまう。言った言わなかった、先に言って欲しかった、そんなことは聞いていない、挙げ句の果てには勝手にやってくれともなってしまう。悲しいかなこれが現実なのだ。

 

僕の防災センター警備隊では、わずかな増分を、切羽詰まった隊員にその他の隊員の2倍分配する調整をした。僕の所属する防災センター警備隊は、おさまっている方だ。隊員やお客様に感謝である。