危険に晒されるのは男

男と女の違いは何だろう。男女平等ということがリベラルの人達から言われるけれど、やはり違いがある、同じにはならないと思う。それは、危険にさらされるのは男だという点だと思う。動物の世界で、ほとんどの場合、戦うのは雄同士だ。雄が負けたら、従属していた雌は従うしかない。雌同士で戦うという場面は、複数の女王バチがいた場合など、特殊な場合である。僕らの先祖のサルなどでも、戦いは男同士なのである。

 

雄が危険に身をさらすという感覚は、僕ら人類のDNAの中に深く刻まれているのではないか。男が危険に身をさらし皆を守るのであるから、女は男がへこたれないように裏で支える、という構図が人類の中にはあると思う。特に日本人にはこの感覚が深くあると思っている。男が多少だらしなくても、身の危険を背負って生きなければならないのであるから、女は男を助ける。そういう棲み分けが男女にできていたと思う。女が襷掛け鉢巻をして戦闘に行くというのは、どう考えても特殊な場合なのである。

 

僕は、戦闘を称賛しているわけではない。戦争はあってはならない。しかし、戦争が日常から遠ざかるにしたがって、それまで持っていた覚悟も薄れていってしまっていると思う。男にとって、危険に身をさらしても耐えていくという覚悟が、最後の選択の中にやはり必要ではないか。これは、特に今の生ぬるい政治家に言いたいことでもあるのだ。いや、残念ながら、それは、僕自身に言いたいことでもある。