信頼出来る人とは

人を信頼出来るか否かをどうやって判定するのだろうか?信頼してたら裏切られたとか、特に意識していなかったが信頼にたる人だとわかったとか。人物評価は時間の経過とともに変化もする。

 

そもそも信頼出来るとは、どういう関係状態なのか?

人ではなく、機械メーカーで考えてみる。僕は、ドリルや研磨機などの工作機械を割とよく購入します。その時どういうメーカーを選ぶかと言うと、①製品がしっかりしている。長い間使用に耐える、②説明と製品に差異がない(騙さず、ちゃんと説明してある)、③技術的サポートがしっかりしている、④価格は安い方がいいが、製品としての機能に手を抜かない、などとなる。

コンピュータシステムとして考えてみると。①エラーを起こさない。②異常処理が発生したら、状況を伝達し対応を待つ(システムダウンしない)。③長期的視野に立ち、環境の変化に対応できる。④プログラムメンテナンスしやすい構造を持っている。⑤不正攻撃に対応できる環境を持っている。などとなる。

 

この様な観点を参考に「人」の場合を考えてみる。

 

①長期的な視野を持ち、言動に一貫性があり、安心できる。つまり、人としての芯、哲学があり、かつ社会的歴史的視野を学習して、他の言動に左右されない。

②日常の言動もそうだが、変化をする場合、きちんとした説明がある。つまり、外部に対し正しい発信ができる。

③他人の意見をきちんと聞き、取り入れるべきは吸収していく。つまり、②の逆で、外部からのインプットが正しくできる。

④もし攻撃的な態度に出会った場合、論理的な反駁ができる。それでも相手が感情的ならば、議論を打ち切ることができる。つまり、自らの言動の正しさを、悪意や無意味な攻撃から守る強さがある。

⑤他人の痛みや苦しみを理解できる、または理解しようとする心の態勢をもっている。つまり、④の逆にもなるが、言葉になる前の状況を把握できる能力である。

 

現時点では、信頼をこのように整理した。