国とは

国とはなんでしょうか?なんで必要なんでしょうか。

 

スポーツで日本が勝つと、僕ら日本人は喜ぶ。それは自然ですが、それは自分が日本人であることを誇りに思う気持ちがあるからですよね?その時の、日本という言葉は、僕ら生活を一緒にしている仲間がいる日本のことですよね。仲間との気持ちの交流があり、皆が一生懸命に生きていると思え、お互いに頑張っているということを確認できるからですよね。先祖が残してくれた大切なもの、生活の仕方や、道具や、文化に感謝しているからですよね。もし、そういう感覚がなくなったら、日本という国を応援できるでしょうか。

 

僕は日本を誇りに思う。そして家族を含め周囲に感謝します。その時の「日本」は僕と一致している。

 

しかし、国の経済的、政治的問題となると「国」はちがってくる。国の指導層がもっている利権や思惑は、国民と一致しているとは限らない。いや一致していない方が多いのではないか。だから、支配層によって舵をとられた国の方向は、必ずしも、国民の方向とは一致しない。

 

このことが端的に表れているのが、嫌韓問題である。双方の国の指導者の思惑により、国民が乗せられて、互いを傷つけあい、嫌い合っている。それは多くの国民が望んでいることではない。昨日、日本で学んでいる韓国の学生が、「自分は日本が好きなのに、どうしてこんなにいがみ合わなくてはならないのか」と言っているのを、YouTubeの動画でみた。

 

現在の状態をみると、日本も韓国も、政治的に対立をあおるような方向に国民を仕立て上げ、必要以上に問題を大きくしていると思える。必要なのは、この韓国の学生のように、人間として心をふれあい、文化を理解し合うことだ。それを壊そうとしている「国」とは一体何であろうか。

 

韓国の学生が心に抱く素朴な疑問を解消すべく、国の在り方をリセットしなくてはならない。いやそれが難しいことはわかっているが、今こそそういう声を出していかなくてはならないと思う。